mikihito63のblog

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化学工学とは 〜よく聞く化学とは全くの別世界〜

皆さん、今日は私の専門分野である、化学工学について少し書いてきたいと思います。

 

私のブログを見ていただいている方は、理系分野に詳しい方だけとは限らないかと思いますが、化学工学については理系出身の方でも知らない人が多い少し変わった学問領域になります。

 

化学工学は名前に「化学」という言葉が含まれているため、実験室で白衣を着て試験管を振っているイメージをお持ちだと思います。私自身も中身を知るまでそのように思っておりました。

 

しかし、化学というのが「何をつくるのか」というのを目的にするのに対し、「どうやってつくるのか」目的とする学問領域になります。

 

よって必要となる背景知識も高校で学習するような化学ではなく、物理や数学の知識がメインとなります。

 

また、化学工学の基本となる考え方は熱収支と物質収支になります。このことからも化学工学の考え方が適用できる業界は化学のみではなく、多岐に渡ることがわかると思います。

物質収支と記載すると難しい印象を持つかもしれませんが、要は、入ってきたものは貯まるか出て行くかしかないということです。

数式で簡単に書くと

(入る量)=(貯まる量)+(出て行く量)

という関係になり、この考えは化学工場にのみ適用されるものではなく、お金でも人間でもなんでも成り立つ考え方になります。

 

以上のようなことが化学工学の特徴であり、今後も化学工学の様々な特徴と内容について時間がある時に書いていきたいと思います。